こんにちは!
前回の雲ノ平の記事を書いているときに無性に書きたくなったので、
今回は「登山マナー」に関して説明します。
最近登山者が増えて嬉しい反面、マナーがいまいちな人がいるなぁと感じることが多くなってきました。
ちなみに本記事は私の主観なので、正しいものではないかもしれません。
ただ、登山好きで何度も登ってきて考えてきたことなので参考にしてください。
以下を頭に入れて行動すれば問題ない登山ライフが楽しめます。
※気が付いたタイミングで随時加筆修正加えていきます。
対象
・登山始めようとしている方
・登山初心者~中級者の方
上記に限らず、登山上級者の人もお読みいただいてアドバイスいただければと。
この記事を通していろんな気づきがあれば幸いです。
登山マナーの基本の考え方
基本的に、「礼儀」「環境」「安全」の三つを頭に入れて行動すればよいです。
それぞれに関して考えが甘い人がいます。
考え改めて登山を楽しんでいただければと。
礼儀
あいさつする
これは個人的には必須ではないと考えています。
というのも、「孤独になりたいから」登山を選んでいる人もいるからです。
ただ、最低限「あいさつされたら返す」、「テントの距離が近かったら一言あいさつしておく」、くらいはしてもいいかと。
できればすれ違う人にあいさつできればGoodです。
せっかく山の上で会ったので、気持ちよく挨拶をかわしましょう!
時期によってはこんなに混んでいるときもあります。
人に甘えない
あいさつと違って、こちらは山に入るにあたって重要な心構えです。
この甘えないとは、「自分のことは自分でやりきる」「自分が楽したいから、楽しみたいからといって人の邪魔をしない」です。
※体力的に個人差があって道中待ってもらう、などは該当しません。心構えの話です。
例えば、下記のような例が「甘え」に該当すると考えています。
山では大人にならなければなりません。
・「道具は貸してもらえばいいや」といって持っていく予定の必須の道具を持っていかない。
・上記の理由で行動食、水などを甘く見積もる。
・緊急時以外に自分でパッキングした荷物を持ってもらう。
・写真や休憩のために過度に場所を譲らない。
どんなに楽そうな登山でも足をひねったりすると人の面倒を見ていられないです。
ですので、最初から人に頼った登山はすべきではありません。
自分で全てやり切るつもりで準備しましょう。
※元々の計画で道具の割り当てをしているのであればよいです。相手と合意が取れていない状態で甘える、というのはNGです。
テント泊であれば10㎏以上になります。工夫してパッキングするのも登山の重要な要素です。
環境
持ち込んだものは持ち帰る
これは当たり前ですが、ゴミを残さないようにしましょう。
基本的に「持ってきたものは体内に入れるか、または持ち帰る」が原則です。
最近テント場にゴミが落ちていることが多く、非常に悲しい。。。
無理はする必要はありませんが、可能な限り山道に落ちているゴミも拾えるとベストです。
できれば下記のようなゴミ袋を持っていくとよいです。
私は必ずモンベルのゴミ用の袋を持っていきます。
頑丈な上にバックの外に取り付けられて便利です。
※参考
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1150107
こんなにかわいい動物がいるのに山汚したくないですよね?
排水を流さない
排水を流さないというのは案外皆さんできていないのかと。
例えば、調理した鍋をガッツリ水道で洗うのはNGです。
対応としては、
・持ってきたキッチンペーパーで奇麗にふき取って、最後にウエットティッシュで拭う。
・袋に入れて家に持ち帰って家で洗う。
などが考えられます。
山の上は下界と違って排水環境が整っていないので、
極力上記の対応をしましょう。
排せつの管理をする
排せつは生理現象なのでしょうがありません。
確かに、山道でどうしてもという時はあるかもしれません。
ですが、できることはあります。
・必ず山小屋ごとにトイレに行く
・非常時のために非常用トイレを持っていく
事前に対応できるところはしっかりしておきましょう。
安全
なんだかんだ「安全」が何を差し置いても最も重要です。
計画時、登山時に徹底的に最悪ケースを考えて準備しましょう。
計画をする
事前に計画をしっかりしましょう。
もちろん登山計画書を書いて登山口で提出します。
準備段階で重要なのは下記です。
・体力的に無理はないルートか?
・日程的に無理はないルートか?必ず日中(目安は季節によるが遅くとも16:00ごろ)に下山または山小屋に到着できるか?
・エスケープルート(緊急時に安全に下山するルート)は考えているか?
・持ち物に漏れはないか?
・保険は入ったか?
…
他にもあるかと思いますが、上記押さえていればおおむね問題ありません。
まずはリスクを考えた計画を立てること。
情報を周知する
登山に行くこと、ルート、日程、と周知しておくこと。
できれば家族、登山に詳しい友人には周知しておくとよいでしょう。
もちろん登山計画書は提出しますが、
周囲に情報周知しておくことで有事の際にも初動が早いです。
登山はきれいな景色を見れますが、危険なアクティビティです。
リスクを低減する
リスク低減の施策を実施すること。
特に毎回三種の神器として私は下記を必ず持つようにしていますし、購入するように勧めています。
登山のマナーとして必須アイテムです。
・ヘッドライト ⇒ 道に迷って日が暮れてしまった際の対応。山の夜は暗いです。
・熊鈴 ⇒ 熊に遭遇しないように。事前に手を打てることは手を打つこと。熊の被害は案外多いです。
・レインコート ⇒ 雨降った時の対応。体温奪われます。山の天気は変わりやすいので油断しないこと。
上記以外にも、エマージェンシーシート、笛辺りも持っておくとよいかと。
無理をしない
これはやりがちですが、せっかく山に来たので皆さん無理しちゃいます。私も経験あり。
「もう少しで山頂につく」「無理すれば次の山小屋まで行ける」などで体力的にも日程的にも無理をしてしまいます。
無理をしたければ次回に来ること。
早めに出発する、体力をつけておく、などしてクリアできるよう次回までに入念に準備!
無理をするのは山の上ではなく、下界でです。
上では粛々と無理のない範囲で登山を楽しみましょう!
無理して周りに迷惑かけないように。大人の対応を。
まとめ
いかがでしたか?
正直、めちゃくちゃうるさい話ばかりだったと思いますが、
登山をするということはこれくらいことです。危険と隣り合わせです。
穂高山系では毎年死者も出ています。
あくまでも上記に述べたのは「基本」の考え方です。
「礼儀」「環境」「安全」の観点ですべきことを各々考えて、マナーを守って登山を楽しみましょう!!!
以上です。
お読みいただきありがとうございました!