こんにちは!
今回は「大学受験へ向けてのスケジュール」についてお伝えします。
先日、大学受験を控えている知人に大学受験のスケジュールをどうやって立てるべきか聞かれたので、まとめて記事にしました。
トリッキーなことや近道は書いていません。
というか、最初から近道したり楽しようとすると失敗します。まじで(現役の時の私)。
これまでの家庭教師経験などを通して本質的なことを書いたつもりなので参考にしてください。
(参考)筆者プロフィール
理工系大学院卒業。非ITメーカー開発業務従事。記憶力が良かったり、理解力が抜群にいいわけではないが粛々と学ぶことは得意。
受験期に戦略的に取り組むことで難関私大大学および上位国公立合格。
家庭教師、塾講師経験経験あり。
対象
・今年大学受験の方
・来年大学受験の方
・大学受験を控えるお子さんをお持ちの親御さん
まず大前提として、大学受験をする場合、下記の大学を目標にしてもらいたいです。
・自分のやりたいことが明確な場合: 目的に沿った大学へGO!
・やりたいことを見つけられていない: 極力上位校を狙う。
理由:
意識が高かったり、能力の高い仲間ができます。これが大きい。(もちろん、どの学校でも素晴らしい友人はできますが!!)
また、就職の時に選択肢の幅が広がります。
自分の自己肯定感が増します。目標に向かって頑張った結果が出るというのは思っている以上に自信が付きます。
受験指導の問題点
・学校、塾で年間スケジュールの大切さを教えてもらえない。
・各時期に何していいかわからない生徒が多い。
これは本当に問題だと思っていて、11月くらいから生徒が迷ったり焦ったりしてしまう原因になってしまいます。
学校の先生も塾の先生もその場その場のアドバイスや個別の科目のアドバイスに終始しがちだと聞きます(もちろん先生によります!あしからず。)。
大まかなスケジュールを引くことで精神的安定も得られるので参考にしてください。
参考スケジュール
おおむね、下記のような計画で進めればいいと思います。
各時期になぜそれをやるのか、ということは下記で説明します。
スケジュール | イベント | 重点項目 |
4月 | 年間スケジュール、戦略立て | |
5月 | 試験範囲網羅※ | |
6月 | 試験範囲網羅※ | |
7月 | 試験範囲網羅※ | |
8月 | 部活引退 | 弱点対策、大学見学 |
9月 | 弱点対策 | |
10月 | 受験校決定 | 赤本対策、戦略立て |
11月 | 赤本対策、戦略立て | |
12月 | 共通テスト対策 | |
1月 | センター | 共通テスト対策 |
2月 | 赤本対策 | |
3月 |
※試験範囲網羅は年間通じて行います。
ただし、時期によって比重を調整する必要があります。
〇~4月
受験までの年間スケジュールと戦略立てを実施します。
ただスケジュールもなく勉強するのは危険です。
下記の項目に留意してスケジュールを立てていきます。
・各教科どのテキストで試験範囲を網羅していくか?(網羅的なテキストの選定)
・どのタイミングまでに基礎を仕上げるか?
・赤本はどのタイミングで取り組むか?
・共通試験対策はいつ取り組むか?
同時に年間のスケジュールとは別に週間のスケジュールも立てます。
基本的には一週間で確実にどの科目も勉強することが理想です。(欲を言えば毎日すべての教科に触れることが大事です。)
また、週間スケジュールはポイントポイントで変更していきます。
〇5月~7月
この期間までですべての範囲を少なくとも一度網羅しておきます。
(準備の早い方は3年生になるまでに。)
なぜかというと、10月以降は赤本、共通テスト対策に比重を置かなければならないため、
このタイミングで一度は各教科の全範囲を一度なめておく必要があります(10月以降は焦りが出始めて落ち着いてできません)。
具体的に言うと、
・英語: 単語、文法、長文精読(早く読まなくていい)を一通り仕上げる。とにかく筋トレのように。
近道はありません。書くなり声に出すなりして何周もして覚える。
・数学: 基本的な公式を全て基本問題で運用できるようにすること。
また、数Ⅲある人はこのタイミングで確実に手を付けること。
受験直前になって手を付けるのはしんどい。。
・社会全般: 歴史は確実にすべての時代で何が起きたかを把握できていること。
曖昧な単語は一問一答を年間通じて何周もすること。
・理科全般: 特に難関私大、上位国公立を受ける場合は確実にこの時期に一周すること。
受験直前に全範囲くまなく範囲を手を付けるのは本当に苦行。
大変そうだからこそこの時期に!!
ちなみに、この期間だけでなく年間通じて同じようなテキストを何周もすることは継続して実施します(各時期によって比重は変えるが、年間通じて各教科一つのテキストを完璧に仕上げる。)
8月以降も時間の配分を変えつつ少しづつ進めていきましょう。
〇8月~9月
この時期には苦手分野の比重を置くこと。
これまでに勉強した中で苦手な部分に取り組みます。
受験直前になると精神的にしっかり腰を据えて苦手分野に取り組むことが困難になるため、
確実にこの時期に苦手分野を潰しておきましょう。
〇10月~1月
この時期は具体的な学校・共通試験の対策を練ること。
対策の練り方としては、
・どんな問題がでるか?
国語:古文・漢文出るか?
英語:長文だけか?文法や発音は出るか?英作文はあるか?
など。
・テスト戦略をどうするか?
特に共通テストで戦略が大事になります。
共通テストは概して時間がキツキツです。
そのため、
「何番で何分使うか?」
「この類の問題は捨てる」
「どの順番で取り組むか?」
を決めて、練習していきます。
受験校がしっかり定まったタイミングで赤本でも同様の対策を行います。
また、これまでやっていたテキストの復習は細々と並行して確実に実施していきます。赤本とバランス見ながら進めること。
〇2月
これまでやってきたテキストを粛々と確認することと、赤本対策の確認を行います。
この時期に新しいことに取り組んでも実際あまり定着しません。
周りに流されず、体調整えることとこれまでやってきたことの定着率を上げることに注力するのが吉です。
焦らず、どんと腰を構えていきましょう。焦りや迷いが一番の敵です。
いろいろごちゃごちゃ書きましたが、
とにかく覚悟を決めて粛々とまい進することが大事です。
応援しています!!
以上で終わります。
お読みいただきありがとうございました!!