こんにちは。
今回「日本法人の規模が小さい外資企業のいいところ、わるいところ」ということで実例を踏まえておすすめポイントを紹介します。
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※筆者経歴
都内の私大理系大学院卒業後、日系電機メーカーの要素技術の開発部に就職。
4年程度勤務後に業種を変えて日系メーカーの開発職に転職。
数年勤務したのちに現外資系メーカーに就職。
キャリアを通してハードの設計からソフトウェア開発まで経験。
TOEIC890点、高度情報技術者(システムアーキテクト)等を保有。
対象
・転職検討中の方
・外資企業に興味ある方
・小さい外資企業を受けようとしていて不安な方
目的
・小さい外資企業の雰囲気を感じていただく。
・転職等の判断材料にしていただく。
結論
いいところ
・グローバルな環境で働ける
・ある意味安定している
・本国の社風と同じように働ける
・裁量持って仕事ができる、自分で決められる
・加点方式で仕事を評価してもらえる
・細かいルールがない
わるいところ
・求人がほとんど表に出てこない
・会社の評判があてにならないので転職の決断がしにくい
・福利厚生がない
・部署によってきつい部署もある
前提
本記事を読むにあたって頭に入れておいてほしいこととして、
外資企業と言っても私が勤務している企業は「欧州系」「規模が大きい(数万人規模)」「日本法人は小さい(100人以下)」という企業です。
北米、中国の企業のであるとまた全然違ってくるように思います。
企業によって差異があることをご承知の上読み進めてみてください。
いいところ
グローバルな環境で働ける
小規模な外資企業では基本的に外国籍の人が多いです。
また、当然のように社内の事務的な書類、国外拠点とのやり取り、同僚とのやり取り、e-learningのコンテンツ、などなど日系企業で当たり前に日本語でやり取りされていたものが全て英語です。
日系企業では味わえないようなグローバルな環境で働くことができます。
ある意味安定している
「日本法人が小規模≠会社が不安定」ということです。
何を言っているかというと、日本にビジネスを展開できるくらいなので基本的に大きくて安定した企業が多いです。
ですので、日本法人が小さい(~100人)からと言って敬遠するのはもったいないくらいな企業が多いと思います。
本国の社風と同じように働ける
比較的日本法人の規模が小さく本社の人間が駐在などで来ている会社は本国の影響が強いため本社側の働き方に近くなるように感じます。
一方で、日本法人が大きい(数千人規模)であるとどうしても日系企業寄りの社風となります。
私が所属はした経験はありませんが、取引先とのやり取り及び知人の情報を鑑みると「外資といっても中身は日系企業」といった企業は数多くあります。
下記は弊社の一例です。参考にどうぞ。
- 言いたいことを上に言える、組織がフラット(社長とも気軽に話せる)
- フルフレックス(仕事終わったら皆すぐ帰る)
- 在宅勤務
- 休暇の自由度が高い(1か月休む人も普通にいる)
- 服装・髪型・その他装飾は比較的自由
- 変な人がいない(ハラスメント、働かない人、など)
裁量持って仕事ができる、自分で決められる
日本のビジネスを少人数で回すため、基本的に裁量が自分に委ねられており細かい方針まで口を出されません。
職務もそれぞれ一人ずつに割り当てられているためその専門分野は自分で回すことができます。
ある程度社会人経験を積んでいないと厳しいかもしれませんが、ある程度経験を積んだ状態であれば好ましい状態かと考えられます。
また、何かミスをしても「人」を責めるような風土はありません。
仕組みが整っていないからしょうがない、変えていこう、という流れになります(弊社の特徴かもしれませんが…)
加点方式で仕事を評価してもらえる
日本法人が小規模ということは、日本のビジネスはまだまだこれから拡大していくフェーズということです。
つまり、チャレンジして成功すればラッキーで、失敗しても「次頑張ろう」という雰囲気です。
(企業によっては本国からのプレッシャーが厳しいところがあるとも聞きますが…)
なんにしても、日系企業のような減点方式(うまく回すのは当たり前でミスは許されない)というわけではなく、
日本法人の存在感を拡大することに寄与すれば加点で評価してくれる、といったような雰囲気です。
細かいルールがない
細かいルールがありません。
本当にベーシックな部分しか決まりがありません(デメリットかもしれませんが…)
そのため、何か前例のないことをやる場合には人事や上司と相談することで可能になることも多いです。
例えば、すでに「教育のための長期出張」や「副業」の相談をしてみましたが快くOKをもらえています。
このフレキシブルさは日本企業にはない文化のように感じます。
わるいところ
求人がほとんど表に出てこない
求人がほぼ出ていません。
私が観測した範囲では大手の就職サイトで一度採用情報を目にしたのみです。
Linkedinでもほぼ求人情報を見ませんでした。
小規模な外資企業に関しては本当に一期一会です。
もしチャンスがあれば日本法人が小さいから選択肢から外すのではなく、一度本社の規模や業績、ビジネスの内容を調べてみることをお勧めします。
会社の評判があてにならないので転職の決断がしにくい
会社の評判が外に出ません。おそらく、中で働いている人かエージェントの情報しかありません。
例えば、転職評判サイトなどがありますがそういったサイトに評判はほぼ書いていませんし、あてにもならない印象です。
ある転職サイトで弊社の評判を確認したところ、年収も雰囲気も何もかも私の認識と異なっていました。
(そもそも日本国籍の人が少ないためサイトに投稿する人も少ないことも理由の一つ)
情報がない中で転職を決断するのはかなりハードです(他に情報のある企業に内定をもらっていたらそちらを優先したくなるのもわかる)
福利厚生がない
福利厚生はほぼないです。
退職金、交通費等の制度はありますが、日系企業にあるような保養所やチケットが安くなる、などの細かい福利厚生はありません。
(ここは個人の好みですが、個人的にはどうでもいい福利厚生はいらないのであまり気になりませんでしたが)
部署によってきつい部署もある
部署によって厳しさに差が出ている場合があります(日本企業よりも)。
これは組織が小さいため、まだまだバランスが取れていないためかと考えられます。
弊社ですと、営業を始めとした非エンジニア職はかなりきつい働き方をしているように見えます。
こういった組織的な未熟さがあるため先に述べた「会社の評判が見えにくい」といった部分は転職の際に大きなリスクになりえます。
可能であればLinkedin等で実際に働いている方を見つけて話を聞くのがおすすめです。
参考文献
「やっぱり外資系! がいい人の必勝転職AtoZ」
外資の働き方をイメージできます。外資経験した人は当たり前のことしか書いていないかもしれませんが、外資未経験の方は読んでもいいかと思います。
私はイメージが湧きました。
実例でわかる! 英語面接完全マニュアル
外資企業の面接対策で使用しました。質問と回答例がかなり掲載しているので、これを元に面接の準備をしました(かなり役立った)。
音源付きなのでリスニングの練習にもなります。
アルゴリズム的思考力が身につく! プログラミングコンテストAtCoder入門
コーディングテストの対策で利用しました。最低限この内容は押さえておきたいところ。
文献ではありませんが、外資系企業に就職するのであればLinkedinを利用して転職することを勧めます。
まとめ
個人主義で自立した方であれば小さい日本法人の外資系企業は非常におすすめです。
今回紹介したのは私の少ない経験談なのであくまでも一つの例として参考にしてもらい、今後の転職活動の参考にしていただければ幸いです。
以上、お読みいただきありがとうございました!!!