こんにちは
本日は「転職活動のはじめ方」と題しまして転職活動の全体概要を紹介します。
今回転職活動を行っていてよかった部分を抽出してまとめています。今回は全体の流れを紹介して個別の細かい内容に関しては別途記事を追加していきます。
(参考)筆者プロフィール
理工系大学大学院卒業。学生時代の専門は物理。
メーカー開発業務従事。転職経験1回。30代。
2022年末より本格的に転職活動開始。2023年2月末にオファーもらう。
対象
- 転職考え始めている方
- 外資も内資も検討している方
- 技術系の方(ある程度他の分野の方も共通部分あります)
本記事の目的
- 転職活動の流れを知ることができる
- 他では触れていない部分も紹介(転職活動中の案件の管理方法、など)
結論
大きく下記の流れで進みます。
- 転職活動の軸を決定
- 転職サイトに登録
- 書類作成
- 案件整理の方法整備
- 応募
- 面接対策
- 面接(2~5回)
- 意思確認
大前提
- 心身のリスクが低く緊急度が低い場合、会社を辞めて転職活動をしないこと(緊急を要する場合はもちろんやめた方がいいです)
- 頭使いつつ自分の軸を持って日々の業務に臨むこと(私はあまりできてないけども…)
転職活動のはじめ方
転職活動の軸の決定
最初にどうしたいかなどを紙などに書き出して、優先順位を決めておくことをお勧めします。
転職活動を進める中で変わっていく部分ももちろんあると思うので都度変更していきます。
観点としては下記が挙げられます。
- 業界
- 職種 ← 職種は結構大事。業種変えるよりも職種変える方がしんどい
- 働き方
- 職位
- 年収
- 勤務地
- 会社規模 などなど。
他にももちろんあるので、先に全て洗い出して優先順決めておきます。
また、このタイミングで優先順を家族とすり合わせておくことが大切です。話し合うことで案外優先順位変わってきますし、のちに揉めないためにも初手で相談しておくことをお勧めします。
転職サイトに登録
転職サイトには転職する意思があろうとなかろうと登録しておくことをお勧めします(自分の市場価値であったり可能性を検討できるため)
転職サイトを選ぶ際のポイントは下記です。自分は同じようなサイトに登録してしまいちょっと煩雑になりました。
※詳細は別途記事を追記していきます。
日系転職サービス
CMでよく流れているような日系の大手サイトを指します。
個人的にはこちらはベーシックなものを1つ、ハイクラスの求人を提示することをうたっているサイトを1つ、で十分です。
メリット
- 広く求人検索ができる → 自分でいろいろ検索できる
- エージェントから幅広い案件の紹介がある → 思ってもみなかった求人の紹介がある
デメリット
- 求人検索で適切に検索しないと希望の求人に巡り合えない
- 非公開の求人はあまりない → 企業の求人ページを見るのとそこまで変わらないイメージ。もちろん一つのプラットフォームで検索できることは非常にメリット。
- 日系サイトはどこも大きな違いがない。
特化型転職サービス
今回私は特化型転職サービスを使っていないため詳しく述べられませんが、下記のようなメリットデメリットが挙げられます。
メリット
- 狙っている求人の検索が可能
デメリット
- 自分で考えていないような新しい観点の求人はあまり見つけられない可能性がある。
エージェント会社転職サービス
エージェント会社独自のサイトです。
メリット
- 非公開求人含めて検索できる
- エージェントと連携可能
デメリット
- 一般的な求人サイトと変わらない可能性がある
- エージェントが付いて回る(連絡が頻繁に来る)
ビジネス向けのSNSです。国外では一般的にLinkedinを使って転職活動が行われているようです。
※詳細は別途記事にします。
メリット
- 非公開の求人の案内が上記の中で一番ある(エージェント次第?)。
- 企業から直接コンタクトがある。
- 外資系の企業に強い。
- 直接応募もできる。
デメリット
- 自分のプロフィールをうまく書かないと希望の求人に出会えない(日本語、英語にて)
私は参考にしませんでしたが下記のような書籍もあります。
興味あるので今後私の方でも買ったらコメント追記します。
書類作成
下記が必要な書類です。外資の日本法人採用であればカバーレター等は必要ありませんでした(エージェント通したから…?)。本国での採用であればカバーレターや推薦状等も必要?調査しておきます。
また、転職時には全てメールでの提出です。理想的にはワードやエクセル等で記載してpdf化が望ましいですが、そのままでも問題ありません。
※各種書類の書き方も今後追記します。
履歴書
新卒の時に提出したような氏名、住所、学歴、資格、等を記載した書類です。
ちなみに私は写真なしの履歴書で9割5分以上問題ありませんでした。写真のクオリティこだわる時間があれば、職務経歴書を充実させた方が良いです。
職務経歴書
これは転職で必要になる書類です。
- これまでの経歴概要
- 時間軸での経歴詳細
- 自身のスキル
- 資格
- 表彰
- 特許
- 刊行物
辺りを記載していきます。ボリュームはA4枚程度です。
レジュメ
外資用に必要です。ボリュームはA4二枚までです。
職務経歴書と同じ構成ですが、超シンプルに書く必要があります(どういう経歴で、どのように会社に貢献できるかはっきりと記載する必要がある。)
職務経歴書は「いろんなことできます」という書き方で、レジュメは「このスキルで御社に貢献できます」という書き方が好まれると感じました。
- 経歴概要
- スキル
- 学歴
- その他
案件管理方法の整備
案件管理の方法は最初にある程度固めておいた方が良いです。
やることとしては下記です。
- 案件別に情報入れておくところを決める(例えばフォルダ分けする)
- エクセルのような表計算ソフトなどで一覧にまとめておく(企業名、エージェント名、業界、職務・職位、志望度、優先度に対するマッチ度合い、選考の進捗、求人票のリンク)
このように最初にまとめておかないと万が一予想以上の求人に応募した際にごっちゃになります。
応募
この後は実際に応募していきます。
下記のように進めると一番省エネルギーで進められるかと思います。
- 良いエージェントを見つけて連携を取っていく(可能性を広げるために数人)
- エージェントに紹介されるまでもなく応募を決めている企業に関しては自身で直接またはリファラルで応募する
エージェント経由
エージェントに最初に履歴書、職務経歴書、レジュメを渡しておいて、応募する求人に提出してもらいます。
メリット
- 書類提出、面接日程調整、年収交渉、等の一連の流れをやってくれる
- 業界の情報を幅広く知っている
- 面接対策、書類添削、等勝手にやってくれる
- 非公開求人を持っている(個人、または企業の規模にもよりそうであるが)
- 無料(採用決まった際に企業から手数料もらうため)
デメリット
- 押しが強い(ボランティアでやっているわけではないため。しつこい人もいる)
- 合う人を探すのが手間
- 自分が紹介した求人に決めさせようとする(ビジネスなので当たり前であるが)
直接応募
企業のホームページから直接応募します。
メリット
- 全て自分で決められる
- エージェントを介さないため、手数料分だけ有利かも?(これはあまり感じなかったが一般的に言われている)
デメリット
- 日程調整、年収交渉等自分でやる必要がある。
- 面接の情報が入ってこない
リファラル
企業に所属している人から紹介してもらう方法です。
メリット
- 紹介のため、選考をスキップしてもらえる
デメリット
- 紹介してもらう人を探すことが大変(知り合い、SNS経由、等)
面接対策
面接対策は、どの企業にも共通する「共通対策」と、個別の企業に対する「個別対策」が必要になります。
※「外資・内資」「伝統的な企業・スタートアップ」などで聞かれることがかなり変わってきたので別途まとめます。
共通対策(日・英)
共通して対策すべきことを整理します。
例えば...
- 面接全体の流れ
- 服装等のマナー
- 定型質問の回答「転職理由は?」「強み・弱みは?」「苦労した経験とその対応」「何か質問はあるか?」など
※内資と外資で聞かれる質問が違います。外資はコンピテンシー(行動特性)に関わる質問が多いです。
下記の本が参考になりました。
個別対策(日・英)
個別の対策が必要です。
企業によっては「5次面接まである」「コーディングテストを踏まえた議論」「英語のプレゼンで合計1時間の面接」「技術討議」などがあります(実際左のような面接がありました)
また、「なぜこの会社に入りたいのか?」「何で貢献できるか?」などの当たり前の質問に対しても深い回答を用意しておく必要があります。
※別途記事書きます。
コーディングテストに関しては下記が参考になります。
- Leet Code https://leetcode.com/
有名企業のコーディングテストの問題が載っている
- AtCoder https://atcoder.jp/
国内大手の競技プログラミングサイト。下記の書籍で勉強しました。
面接
面接は大体2~3回で、多いところは5回程度あります。それぞれ特徴があるので、各ステップに応じた回答を心がける必要があります。
また、基本的には全てオンラインでの面接です(2023年2月現在)。私は志望度の高い企業へ一度対面で面接を行った程度で、そのほかは全てオンラインでした。
専門面接(一次~)
専門性を問われます。大体は1次面接でこのような形式の面接になります。
大まかには下記のように進みます。
- 志望理由等の一般的な質問
- 技術的な質問
- コンピテンシーの質問
- 逆質問
ただし、スタートアップや外資テック企業はかなり雰囲気が違っていて、ほぼほぼコンピテンシー(行動特性)を問われたり、逆に技術的な質問に終始する場合もありました。
事前に情報取っておかないと面食らう可能性があります。
関係部署面接(二次~)
関係部署と円滑に業務が進められるか問われます。私の場合は別の技術部門との面接や、営業の方との面接などがありました。
この場合の面接は下記のような「インターフェースに関する」問いがなされます。
- 関係部署と意見の対立があった時の行動
- 客先でもめた場合の考え方
- 利害関係が一致しない場合の議論の進め方
などです。
これは企業や応対する関連部署によって質問内容が大きく変わるところでもあるので事前に情報取っておくことをお勧めします。
人事面接(二次~)
人事面接は技術面接等で聞かれた一般的な内容(志望動機、等)を再度確認され、また、勤務内容等のすり合わせが行われます。
例えば、「出張の回数多いけど問題ないか?」「残業は~~の可能性があるが問題ないか?」など。
また、コンピテンシーに関わる質問もあります。
最終面接(二次~)
意思確認程度のこともあれば、がっつりプレゼン等させるところもありました。
ここまで通ったということは話している内容に問題はないため、これまでの面接との「一貫性」を保つことが大切です。
意思確認
オファーをもらったら最後に意思確認です。
個別
直接企業に回答します。
エージェント経由
エージェント経由で企業に回答します。
断るときにはこちらの方が精神的に楽かもしれません。
その他注意事項
年収交渉
年収交渉は面接の最初の方はしない方がいいです。最終まで行ってから交渉すればいいので序盤からしないようにしましょう。
また、基本的には前職同等を要求することが一般的ですが理論武装できていれば交渉の余地はあります(オファーが出ている他社の年収を参照、今のスキルから要求)
オンライン面接環境
オンラインの面接はあまり環境を気にしていなかったのは反省点です。「背景白」「ぼかし入れる」程度しか対策していませんでした。
顔の位置が合わずに苦労したので下記のようなスタンドは用意することをお勧めします。
また、各種オンラインツール(zoom、teams, google meet、など)は事前に導入しておくことをお勧めします。面接直前になって焦るのは精神的に良くないので。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かなり大枠の話になっていますが今回の私の転職に関するエッセンスを記載したつもりです。ぜひ参考にしてください。
また、本記事で触れられなかった個別の詳細内容は後々別の記事にする予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました!